【 広州飲食記 】

食は広州にありなどという言葉も折々に使われますが
中国の方々が「食の本場」的な意味合いでは必ずしも認識はされていないという話しもどこかで聞いたことがあります

とは言ってもカワグチ的には訪問する先々でいただくものは基本的には美味しくいただいてしまうので
(そりゃぁ、御接待で飲食させてもらってるんだから…というような話しはとりあえず置いといて)
カワグチ的には出張中に日本食が恋しくなるというようなことは全く無いもんですから
今回の広州もしっかり満喫させていただきました


初日の夜


写真的には初日の宴席終了後の店を出てきたところの写真ではあるのですが
基本的に店の写真は最初に持ってくるの法則を自分的には課しているので…とりあえず

広州入り当日夜の宴席は上海料理のお店ということでBGZの皆様といただきました

【 クラゲの冷菜 】
【 中華風枝豆 】
クラゲの冷菜は日本の中華でもお馴染み中のお馴染み
見た目"枝豆"はそのまんま"枝豆"なんですけど味付け的には少々甘めな感じ

【 鶏の冷菜 】
【 蟹味肉団子 】
【 大型肉団子を割ってみる 】
序盤戦はサッパリ系な感じ?ということで味わい深い鶏をいただいていると
やって来たのは巨大な肉団子
シーズン的には上海蟹のシーズンに入ったところでもあるのだが、蟹ミソ・蟹肉が練り込まれた肉団子が登場
肉団子自体はそれほどでもないのだが、ヒタヒタにひたっているスープが油分大目でコッテリ系
これは好き嫌いが分かれるところかもしれない
オレ的には全然オケーなんですけどね

【 魚の松かさ揚げあんかけ 】
【 お取り分け 】
ご接待料理として中華料理ではガルーパが挙げられるが、何の魚かは確認を忘れましたが
同様な位置付けの魚料理ということで饗されたのがあんかけ揚げ魚
甘辛系のあんは日本人にも馴染みのある味付けでカリッとした魚の食感も美味しさを引き立ててくれる


【 東坡肉(トンポウロウ) 】
中華風豚の角煮ということでこちらも定番中の定番
とろけるような柔らかさとしっかりとした味わいは脂系が苦手な人でも美味しくいただける…はず
中華パンに挟んでいただくのだが、こちらのお店のパンは見ての通りかなり小さい
しっかりと肉をいただいた感じではあるんですけどね

【 トンポウロウお取り分け 】
【 鶏のスープ 】
【 スープお取り分け 】
お取り分けしてみるとどう見てもパンより肉の方が大きい

鶏のスープはぶつ切りにされた鶏がまるっと煮込まれて具だくさんスープという感じ
最初のお取り分けはスープをしっかりいただき、その後、具もいただくことになる 鶏からもかなり美味しい味が出ているので結構濃厚な感じの味わいだったりする


【 上海蟹 】
季節ということで大皿に並んだ上海蟹登場
【 まるっと1匹 】
【 とにかくバラす 】
【 生姜湯 】
めいめいの取り皿に一匹づつ蟹が配され、お作法に従い蟹をばらしていく
ミソは蟹スプーンですくい、脚をばらしながら蟹肉もいただく
蟹をいただいている時には皆無口になる…というのは洋の東西を問わないようだ

昔から上海蟹を食べると体温が下がるといわれているらしく、蟹と一緒に湯飲みに入った生姜湯が配される 体温が下がるかどうかは実感としてよくわからなかったが、生姜湯の味わいは口直しっぽい感じで美味しい

【 豆腐と青菜 】
【 蟹肉入り炒飯 】
【 炒飯お取り分け 】
最初見た時には魚の胃袋を使った料理では???
という見た目の印象だったのだが、聞けば豆腐であるとのこと
豆腐というよりもがんもどきみたいな大豆料理ということでまずは納得

カニミソ風味はそれほど無くあっさり系な感じの炒飯はいろんな具が入っていて
あっさりながら味わいは深い

【 焼豚饅頭 】
【 中華風チヂミ? 】
【 杏仁豆腐 】
デザートということで饗されたのは万能ねぎのようなネギが散らされた焼豚饅頭
トンポウロウ+中華パンとは味が全く異なるので類似ながら美味しくいただく

"チヂミ"のような粉系のデザートは…やっぱりチヂミみたいな感じ
ただ、糸唐辛子が乗っている訳ではないので薄焼き大阪風お好み焼という感じもしないでもない

中国で杏仁豆腐というのは非常に珍しいのだがやっぱりあるところにはあるんだねぇ
ただ西瓜の味が割りと強く出ていたので日本の中華料理で口にする杏仁豆腐とはちょっと違う感じ


2日目の夜


【 前菜 】
2日目の夜はヌーベルシノワっぽい感じの洒落た感じの中華をいただく
それでも鶏のもみじがしっかり並んでいるあたりはやっぱり本場の中華ですよ

【 薬膳風のスープ 】
【 白身魚の照り焼き風 】
【 豆腐あれこれ 】
濃い色のスープの中身はぶつ切りの鶏とトコブシ(アワビではないと思う)
煮立てられる段階で具材の味がスープに溶け出し、更にその後、具材にスープが染み込んだ
という感じで飲んでも良し、食べても良しなスープではある

食べた感じはヒラメっぽい印象を受けた白身魚の照り焼き風
味付けは比較的濃いめながら魚の淡白さでくどい感じは無く、ちょっとごはんが欲しくなる感じではある

ホタテ貝柱と一緒に乗っている野菜の色合いが目を引く皿は下に豆腐が敷かれている
上に乗っている厚揚げのようなものもまんま厚揚げでこれも豆腐系とうことになる
下地の豆腐は薄味の出汁でひたひたになっているのだが、この料理、温かいのですよ

【 魚のような鶏 】
【 お取り分け 】
甘辛系のタレがで仕込まれた鶏料理
見た目の印象は魚料理っぽい感じだがしっかりとした食感にタレの味が染み込んでいて
これもごはんのおかずっぽい感じではある
鶏の下に敷かれているのはナスで脂分を吸う役目を負っているのだろう
お好みでナスもいただけるが、とりあえずのお取り分けでは鶏のみを唐辛子入りのタレを少しかけていただく

【 海老のチーズ焼 】
【 海鮮入り春雨 】
【 精進炊き 】
殻をむいた海老にスライスチーズを乗せオーブンで軽く焼いたという感じの海老料理
配されたのは宴席後半だったが、ホントは最初のオーダーで発注していたのを
厨房が忘れていたようでいかにも前菜風のたたずまいながらこのタイミングでいただくことになった

ビーフン?という見た目だが食べた感じは春雨
海鮮の具材が春雨の下に隠れているが、春雨自体は魚卵がまぶされていて味付けはさっぱり系

豆腐、ブロッコリー、椎茸の下には南瓜のような芋のような…
醤油的な味付けはまさに精進炊きという感じ

【 小龍包 】
【 白湯なスープ 】
【 スープお取り分け 】
皮薄めな小龍包
箸で取る時に皮を破らないよう要注意で、うっかり破ってしまうと中のスープが漏れ出してしまい
非常に残念な結果となってしまう

チンゲン菜と魚のスープは白湯仕立てで何となく身体に優しい感じのお味だったりする

【 腸詰めごはん(具無し) 】
【 腸詰めごはん(具のみ) 】
【 腸詰めごはん(具を載せて) 】
香腸と呼ばれる中華腸詰め、チンゲン菜を入れて炊き込んだご飯なのだが
供される時にはご飯のみが盛られた茶碗と具が盛られた別皿に分かれて出てくる
もちろん炊き込まれた風味を味わいながら頂くも良し、具を載せて頂くも良し


3日目の昼


予選会の審査ということで広州入りされた香港モデラーの謝さんを迎えた昼食会は
会場近くの広東料理系レストラン"東海海鮮酒家"

【 中華パン 】
【 点心(海老餃子) 】
【 幅広麺 】
昼食ということでアルコールの類はもちろん無し 従って供されるお食事関係もおつまみ的なものではなくしっかりお腹に溜まる系
円卓上には中華なパンが並び、点心、ヌードルなどが並ぶ

【 月餅 】
【 お取り分け 】
【 ご歓談 】
中秋節という季節柄、中国の皆様は月餅を召し上がる
俺的には中村屋の月餅のような日本風にローカライズされた月餅は大好物なのだが
本場の月餅は少々苦手だったりする

初めて香港で月餅を見た時にその巨大さに歓喜して買って帰ったものの
月に見立てた塩漬けの卵黄に面食らい、以来、本場の月餅は口にすることはなかった

しかし、今回の会食事に販売代理店のエライ人から勧められ
断りきれずに口にしたところ然程の苦手意識は生じなかった

今回の月餅は小豆餡+卵、白餡+卵、ナッツという3種 イメージしていた程くどくなかったのが幸いと言えましょう

【 鳥のロースト 】
【 もみじ 】
前菜(?)の月餅をクリアした後にいただいたのは鳥のロースト
八角の香りが中華食ってます感を高めてくれます

そしてゼラチン質の塊とも言える鳥の足、通称もみじも供される
その外観から苦手な人はトコトン苦手らしいのだが俺的には骨までしゃぶっていただきまっす

【 食事の間にご歓談 】
【 お粥 】
【 更にいただく 】
俺的には正直言うとお粥もあんまり得意ではない
雑炊は全然オケーなのだが、どういう訳かお粥は積極的にいただきたいと思わなかったりする

お作法に従い、苦手そうな顔は表に出さず
ご歓談に気を紛らわせながら一口いただいてみると、これまた意外と美味しい

中国本土でのお粥だからなのか、それともこの店のお粥が口に合うのかはわからないが
食わず嫌いは一生の損
ということで、郷に入りては郷に従いつつ何でも試してみるもんだ・・・と改めて感じ入った次第


夜の会食には同席できないということで販売代理店のエライ人(左)と記念写真
中央は審査員ということで招聘された香港モデラーの謝さん
右は香港でずいぶんお世話になり現在中国本土でのガンプラ販売に尽力いただいているバネぞうクン


3日目の夜…お疲れさまでした会


最終日の夜はお疲れさまでした会ということで
広州料理のお店に招かれ
ホビー事業部出張組、広州販社の皆さん、販売代理店の皆さんで祝杯をあげた

【 薬味皿の列 】
【 薬膳風のスープ 】
【 スープの中身 】
つまみの小皿とともに円卓に並べられているのは薬味の小皿
色味が違うのでわかりやすいのだがあんまり辛くない系と結構辛い系の皿があり
俺的には躊躇することなく結構辛い系の皿をいただくことにした

薬膳風な感じのスープは何となく海鮮風味な感じだったが
中身を見せられてもその正体に関してはイマイチ、ピンと来なかったりする

【 オクラの炒め物 】
【 蒸し鶏 】
【 冷菜 】
ネバネバ系のあのオクラです
シジミのような貝、唐辛子などと一緒にいためられたもので
粘りとピリ辛が意外とアリなかんじだったりする
付け合せには某えびせんのようなものが添えられているが・・・味もえびせんそのもの

前菜ということで中華定番の蒸し鶏と初めてお目にかかりますな羊肉の冷菜をいただく
カワグチ的には羊に関しても全く抵抗無くいただけてしまうクチではあるが
羊特有の匂いなどは苦手な人でも気づかないのではなかろうか

【 筍の炒め物 】
【 蟹ビーフン 】
【 ぶつ切りのうなぎ 】
ありていに言ってしまえばメンマのような感じなのだが
甘辛で味付けられた筍はラーメンの具材としてのメンマとはかなり趣を異にしている
柔らかいのだがそれなりの歯ごたえがあって日本人的にはご飯が欲しくなる味

蟹の甲羅はさすがにお飾りだが蟹ミソがビーフンに絡まり蟹の強い風味が楽しめる
お飾りの甲羅の裏には蟹ミソが残っていたりするので
それを剥がしていただくのもなかなかヨロシイ

日本人にとってうなぎと言うと蒲焼をイメージするところだが
こちらのうなぎ、開くのではなくぶつ切りで調理されている
少々骨が気になるところだが食感と味は間違いなくうなぎ

宴たけなわということでご歓談にも華が咲く
バネットさん、謝さん、李さんとはすでに旧知の間柄

お揃いのポロシャツ姿が会場から直接宴会入りした様子を物語る
バンダイ広州の3人のローカルスタッフさんたち

【 スッポンのスープ 】
【 実は炒麺 】
【 お取り分け 】
広州料理でも高級食材として用いられるというスッポン
煮込まれるほどに甲羅のゼラチン質が溶け出し濃厚なスープとなる

一見すると冷やし中華のような雰囲気ではあるが
ゴマと落花生が大量に載せられた炒麺
上に載っている黒っぽいものはキクラゲのようなものらしい

興が乗ってくるとあちこちで乾杯の声が聞こえてくる
ビールで始まった宴席ではあるが中盤を過ぎたあたりからグラスの中身は紹興酒に移行する

【 エビと白魚の炒め物 】
【 ぜんざい風豆料理 】
【 フルーツ盛り合わせ 】
赤く見えるのがエビで白く細長いものが白魚、下に敷いてあるのはキュウリだったりする
冷菜っぽく見えるがあったかい系で醤油・塩味が効いているがさっぱりとしてお口直しにヨロシイ

汁気は少なめで豆をいただく感が強いが、食べた感じはまさにぜんざいで
暖かいデザートととして美味しくいただきました

そろそろ宴席も終了 デザートの水菓の後に出てきたのは紫イモの焼き芋
さつまいもの焼き芋とは若干舌触りや風味も異なるが
おなかいっぱい状態のダメ押しで焼き芋というのは少々驚き

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近年増加傾向にある中国本土のマニア系イベント
上海では以前から大きなイベントが開催されていたようだが
広州のイベントも多くの来場者があり熱気に包まれ"これから"に期待してしまいます

そんな気分を抱きつつ帰国の途へ・・・


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