台湾飲食記

前回初めて口にした本場の台湾料理
勿論全ての味を知る由もなく、今年もお食事に関してはちょっと気にしながらの出張行
それでも美味しい物は何度戴いても美味しいということで、既視感もありありで飲食記は始まるのであった


人和園雲南菜
Zen Ho Uan-Nan Restaurant

人和園雲南菜
バンダイ台湾オフィスの入っているビルに程近い中山北路からちょっと入った錦州街にある雲南料理の人気店
店のたたずまいは小奇麗なレストランといった感じで
歩道を覆う軒下(?)に店名の入ったシンプルなアンドンが出ているのですぐに見つけることは出来る

雲南料理の店というのは台湾ではあまり多くないらしいが人和園雲南菜は50年近い歴史を持つ老舗であるとの事
シェフは頻繁に中国・雲南省に赴き料理修行を行っているとのことで、現地の流行も踏まえた本場雲南料理の研究には余念がないという

乾[火扁]香[廾/姑] スープを取り分けるおばちゃん 鶏油豌豆
【 千切りシイタケの炒め物 】
【 スープを取り分けるおばちゃん 】
【 グリーンピースのスープ 】
人和園雲南菜の人気料理、シイタケの炒め物は千切りのシイタケに唐辛子を加えてカリカリになるまで炒めたもの
塩加減が絶妙で酒の肴に間違いなくお薦めの逸品で、ビールが進むこと請け合い
軽さと美味さが後を引き、今回もついついお変わりしてしまうほどで
繰り返しのおかわりに最後にはお店から一皿サービスしていただいた次第

昨年のレポでは取り分け後の画像を掲載したグリーンピースのスープ
取り分け前は大きな器に入って出てくる訳だがその表面を埋め尽くす一面の豆は妙な迫力がある
グリーンピースとは言っても完熟した豆ではないので粒も小さく皮も柔らかい
口に含むと柔らかい味わいのスープに豆を噛み締める食感が不思議な味わいとして感じられる

杏鮑(?)と牛肉の炒め物 中華風もちの炒め物 蕃茄肉末燒茄子
【 茸と牛肉の炒め物 】
【 中華風もちの炒め物 】
【 ナスのトマトミートソースあえ 】
エリンギに似た外観と食感は"杏鮑"と呼ばれる茸だと思う
食感がアワビに似ているということで付けられた名前だそうだが味わいは比較的淡白

しっとり&もっちりとした食感の中華風もちも淡い味付けでオカズ的一品というよりは箸休め的な感じ

雲南省の人達はトマトをよく食べるらしいが、その食べ方も生で、煮てと・・・色々らしい
トマト・茄子・細切りの豚肉を煮込んだ"蕃茄肉末燒茄子"は白い御飯がちょっぴり欲しくなるオカズ系の味わい
でもこれ、もう一味加わるとイタリアンな感じですよ

乾[火扁]洋芋絲 麻婆豆腐をとりわけるおばちゃん 麻婆豆腐
【 ジャガイモの千切りパイ 】
【 麻婆豆腐を取り分けるおばちゃん 】
【 麻婆豆腐 】
細くスライスされたジャガイモを平たく固めて焼き上げたジャガイモの千切りパイ
かなりお菓子的な食感と味で"乾[火扁]香[廾/姑]"同様にビールの友といった感じではある

地勢的には雲南省と四川省はお隣さんな訳で唐辛子を使った料理も少なくない
おばちゃんが取り分けてくれた麻婆豆腐もかなり赤いが・・・見た目に比べて然程辛くはない
まぁ、四川料理店でいただく麻婆豆腐が赤いか?と言えばどちらかと言えば黒っぽいんだけどね

涼拌耳絲 泡辣子牛肉
【 豚耳の細切り冷製 】
【 雲南唐辛子と牛肉の炒め物 】
豚耳のコリコリとした食感とピリ辛の風味が美味しい"涼拌耳絲"
これまたちょっとした箸休め的にいただくと食も進み酒も進む

"泡辣子牛肉"は唐辛子の他にピーマン・パプリカ系のやはり唐辛子の血脈系野菜がたっぷり入っている
雲南唐辛子というものがどんなもんなのか、よく分かっていないのだが、まぁ、美味しければ良し

過橋麺 過橋麺
【 過橋麺 】
【 麺の具合 】
人和園での締めは雲南独特の麺である"過橋麺"
清代に科挙の試験に臨み湖の浮島に篭り勉学に励んでいた夫の元へ食事を運ぶ際に
鶏スープ表面に張った油膜がスープを冷めにくくすることに気付いた妻が麺・具材とスープをそれぞれ分け
スープ表面に鶏の油膜を張って冷めないようにして運び、食べる直前に合わせ熱いまま食べさせた
という話を起源とするらしい
ちなみに"過橋麺"と言う名前の由来は妻が浮島へ架かる橋を渡り届けた麺
というところから名づけられたという話である

薄切りの豚肉を除けるとやや縮れ風の平たく薄い麺が現れる
麺、具材ともに薄いのは熱いスープを入れた際に熱が浸透しやすくするためのものだろう
ちょっと変わった今まで食べたことのない麺ではある

宴席終了
美食と美酒に過ぎる時を忘れた"人和園雲南菜"での夜
最後におじいちゃんがお茶とおしぼり交換にやって来る
中華圏出張の際にはお茶を飲む量が格段に跳ね上がる
食前・食中・食後
お酒をいただいていてもつい手が伸びてしまうのだが俺的には中国茶がやっぱり好きなんだろう
食後にいただく中国茶、宴席の余韻が感じられてそれもまた茶がすすむ一因かもしれない


鼎泰豊
DIN TAI FUNG

相変わらずの長蛇の列 鈴木ムキ丸
【 相変わらずの長蛇の列 】
【 鈴木ムキ丸 】
毎度大混雑の鼎泰豊
聞こえてくるのはやはり日本語が多い
台北観光ツアーでもコースの中に入っているものもあるし、やっぱり食の魅力には人間かなわんのであります

看板の前に立っているのはホビー事業部海外販売担当の現場監督、鈴木ムキ丸
決して謎の覆面モデラー"Masked BAKAC"の中の人ではない・・・(多分w)

小籠包 小籠包の中 蟹粉小籠
【 小籠包 】
【 小籠包の中 】
【 蟹みそ入り小籠包 】
事前発注が功を奏し着座して間もなく小籠包がやって来る
お召し上がりの際のお作法はさまざまだがカワグチ的にはバンダイ上海の周さんから教わった方法でいただく

小籠包をせいろから箸で取り、たっぷりの針生姜を入れた黒酢につけてレンゲに乗せる
レンゲに乗った状態の小籠包の皮を歯先で破り中のスープを吸う
皿から針生姜を少し取り小籠包に乗せそのまま口に放り込む
やっぱり小籠包はたこ焼きのように口の中でハフハフしながら食べるのが美味しい

鮮肉大包 鮮肉大包 御満悦
【 (゚Д゚)ウマー 】
【 肉まん 】
【 御満悦 】
食欲旺盛なホビー事業部海外販売のエラ人石野さん、肉まんを頬張り御満悦
鈴木ムキ丸現場監督の上司にあたり、社歴的にはカワグチの1年先輩
入社以来ホビー事業部一筋のキャリアはまさに歩くホビー事業部

清炒空心菜 ?
【 空心菜の塩茹で 】
【 名称不明 】
点心の合間に野菜もいただく
空心菜は当HPイベントレポでもお馴染みの中空の茎を持つ野菜で味付けはあっさりめ
昆布、もやし等々が和えられた一皿は・・・すいません名前を失念してしまいました

糯肉焼売 元[中皿]鶏湯 炒飯
【 もちごめと豚肉入り焼売 】
【 鳥スープ 】
【 炒飯 】
一見すると海老焼売によく似たイソギンチャク型をした焼売はもち米と豚肉が詰められた焼売
ややモチっとした皮に包まれたもち米ということで実にモチモチ系なアイテムでなかなかに腹持ちが良い

鳥スープと炒飯は我々的には小籠包を発注するのと同じくらい自然にオーダーするアイテムで
どちらも熱々のところをいただくのがよろしい

いただきマンモス 豆沙小包 大繁盛
【 遠慮のかたまりイタダキマス♪ 】
【 餡入り小籠包 】
【 大繁盛 】
今期よりホビー事業部にやってきたお嬢さん
英語バッチリということで海外販売チームに配され、早々に今回の台湾出張にも同行していただく
お父さんのような眼差しで娘を見やる感を漂わせる石野さん、リアルでも良きパパさんだったりする

餡入り小籠包、今回はスタンダードな小豆餡
今回の御一行様では"豆沙小包"初めましてな方もいらっしゃるということで
お試しの意味も込み込みで日本人に馴染みの深い小豆餡となりました

店内は相変わらずの混みようでテーブルの間を行き交うフロアスタッフさんもかなり足早
大声で声を掛け合いながらお仕事に励んでらっしゃるが
日本人の耳にはそういう時の中国語って何だか怒っているような印象を受けるので
喧嘩して怒鳴りあってんじゃないの? とドキドキしてしまう

記念写真その1 記念写真その2
【 記念写真 】
中央のレンゲを持つ人が今期よりホビー事業部の一番エライ人になった中嶋さん
香港出張に出られた足でそのまま台湾入りされたということで
ダニエルファイトのダメージを残しながらの台湾
前夜の人和園雲南菜ではややお疲れの様子を見せていたが、一夜明けた鼎泰豊での昼食ではほぼ復活されていた様子


驥園川菜餐廳
Seasons Garden Restaurant

外から見える厨房 鳥鍋の看板
【 道路に面した厨房 】
【 名物「砂鍋土鶏」が大きく描かれた看板 】
2日目の夜は「幻のスープ」という名物を饗するという四川料理の名店
"砂鍋土鶏(地鶏の煮込みスープ)"というのがその名物料理なのだが
さすがに自慢の逸品、店頭の看板には"砂鍋土鶏"の絵が大きく描かれ
店外からガラス越しに見える厨房では火にかけられた鍋が並んでいる様子が見られる

冷盆 取り分けで頂きました 京醤肉絲
【 冷盆 】
【 取り分けでいただきました 】
【 細切り肉の味噌炒め 】
冷菜4種が盛られた前菜
個々の詳細を確認し忘れてましたが
取り皿の前列左は豚耳の和え物、右は"蒜泥白肉"という大蒜風味のソースがかかった茹で豚
後列左は"醉鶏"という紹興酒に漬け込んだ鶏肉、右は多分"素鴨"という湯葉巻き
人和園でも豚耳をいただいたが地勢的な沖縄料理との因果関係は・・・考えなくてもいいんだろうなぁ

"京醤肉絲"は皿の上に盛られた野菜を覆い隠すように細切り肉が埋め尽くす
見た目はかなり味が濃そうな印象を与えるが
実際には野菜と一緒にいただくので結構食べやすく、御飯のオカズ的な感覚で日本人の味覚には合ってるんじゃなかろうか

清炒蝦仁 牛すじ肉の中華煮込み 茸の唐辛子炒め
【 むき海老の塩炒め 】
【 牛すじ肉の中華煮込み 】
【 茸の唐辛子炒め 】
"清炒蝦仁"はシンプルな塩味に海老の風味がよく引き出されていて
海老好きな日本人的にはお奨めの一品

牛すじを煮込んだものは日本の居酒屋メニューでもよく目にするが
トロトロになるまで煮込まれた牛すじはもはやコラーゲンの塊
四川料理ということで多少辛味はあるが女性にはお奨めな料理ではあろう

よく炒られた唐辛子がたっぷり入った茸の炒め物だが、これも見た目ほどに辛くはない
もちろん唐辛子を口に含めばかなりの辛さが舌を襲うのだが
これは除けていただけば無問題

葱餅四季豆卷の束 葱餅四季豆卷
【 葱餅四季豆卷 】
【 こんな感じ 】
インゲン豆を水分が飛ぶまで炒って肉とタレを加えたものを "葱餅"というクレープ状の薄い餅に包んでいただく"葱餅四季豆卷"
四川料理の定番と言われる一品だが
甘辛いインゲンのしっかりした味が醤油味噌文化圏の住人には美味しくいただける

砂鍋土鶏 スープをいただく 雪蛤膏
【 煮え立つ土鍋 】
【 まずはスープを 】
【 鶏が丸ごと1羽 】
そして驥園川菜の看板料理"砂鍋土鶏"
ちなみに「川菜」というのは四川料理を意味する言葉らしい

火から降ろされたばかりの大きな土鍋はまだスープが煮え立っている
最初にスープを取り分けていただくのだが濃厚な味わいのわりに後味はくどくなく
スープが冷めていくと表面に鶏油の膜が出来る
調べてみるとこの鍋、最初に大きめの鶏をアルミ鍋の中に入れて金華火腿と干し貝柱ともに8時間煮込みベースを作り
大きな土鍋にスープベースと新たな鶏を入れ3時間ほど煮込むらしい
勿論煮込んでる間も味見の手を休めることはないらしく実に手間ひまかかった鍋ではある

土鍋からスープが取り分けられる頃には土鍋の表面にも膜が出来ている

紹興酒イッキ飲み・・・ではない 勢いに気圧されている・・・訳ではない
【 紹興酒イッキ飲みっすか? 】
【 陳クン、負けて入られませんよ 】
鼎泰豊編で当イベントレポでのデビューを果たした海外販売チームのコンちゃん
結構飲めるクチらしいが、手にしているのは紹興酒のミニピッチャー
気圧されているような顔つきのバンダイ台湾の陳クンの横で紹興酒に視線を向けているのはバンダイ香港のアンディさん
いや、ファイトではないので大丈夫ですから・・・

驥園川菜餐廳ではホットで紹興酒を頼むと甘梅、生姜、レモンがそれぞれに入れられたミニピッチャーで出てくる
さっぱりした味わいの生姜入り紹興酒が今回の御一行様の間では人気だったが
カワグチ的には甘梅入りが好みではある

豆酥鱈魚 中はこんな 驥園豆腐
【 豆酥鱈魚 】
【 四川風大豆かけ蒸し鱈 】
【 驥園風揚げ豆腐の炒め煮 】
出てきた時には何の料理なのか一瞬悩む"豆酥鱈魚"
そぼろ状にした大豆をカリッと揚げて丸ごと蒸したタラの表面を覆ったもので
中を開いてみるまで魚料理だとは気付かない
元々が淡白な白身魚であるタラと、揚げた大豆の香ばしさ以外特別な味付けは無さそうな大豆のそぼろ
何となくお上品な味わいに感じられる

台湾の豆腐というと、あの臭豆腐や高野豆腐のようなものをイメージするのだが
この豆腐は厚揚げのような感じのものだった

台湾角川の王さん バンダイ三人組 中華三人組
【 鉄道むすめに御満悦 】
【 すかさずツッコミ 】
【 一応ボケる 】
台湾角川の王さんは台湾のオタクを公言して憚らない
鉄道むすめを手に照れながらもかなり御満悦
そんな姿にバンダイ海外販社三人組がすかさずツッコミを入れる
一応2次元限定オタではないというような弁解をする王さんだが言えば言うほど深みにはまる系

豆腐と白菜が足される 具をいただく コンちゃんお取り分け
【 具が追加 】
【 鶏肉をいただく 】
【 コンちゃんお取り分け 】
台湾オタク談義に華が咲く中、"砂鍋土鶏"は第二段階に入る
豆腐と白菜、スープが足され具沢山スープの状態で再び饗される
煮込まれ柔らかくなっている鶏肉もほぐされスープと共に取り分けられる
この段階では御一行様、既にかなり飲み食いしているのだが美味しいものは別腹

58度という酒 視線の先は シンさん御満悦
【 アルコール度数「58°」という名の酒 】
【 視線の先には・・・ 】
【 シンさん御満悦 】
宴席は進み飲んでいるお酒は台湾ビールから紹興酒に変わった
更に強い酒があるよ・・・ということで出てきたお酒がその名も「58°」というお酒
高梁酒といういわゆる白酒の一種で台湾では宴席で乾杯用に使われることも多いらしい

そんな酒が宴席に回りかなり好い加減になってきた頃バンダイチームの怪訝な視線の先には・・・
鈴木ムキ丸の横で御満悦な台湾角川中文版ガンダムエースの編集長シンさん
ウさんもちょっと引き気味な様子なのはいたしかたがない
別に宴席後シンさんとムキ丸が夜の台北の街に消えた・・・というような事実はない

砂鍋土鶏最終段階 おうどんいただきます
【 "砂鍋土鶏"最終段階 】
【 おうどん、いただきまっす 】
第二段階で具沢山スープにその姿を変えた"砂鍋土鶏"
最終段階ではうどん、もしくは御飯を入れての雑炊となる
今回はうどんを入れてもらい濃厚鶏スープうどん仕様でいただいた
麺に鶏スープが絡み酒を飲んだ後の一杯としては実に極上な仕上がりとなった


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