2006 Bandai Action Kits Universal Cup

【 フィリピン代表選出会 】

BAKUCは参加各国で予選会が行われ最後に各国の優秀作品が集められグランドチャンピオンを決する
作品を観る面白さという点では実はファイナルよりも予選会の方が楽しかったりする
上位作品はある程度標準化されローカル色が薄まっているのに対し
予選会は作者の個性や各国の色が強く出ている作品を目にすることが出来る
中華圏とは異なるアジアでの開催という点でフィリピンでどんな作品に出会えるのか、実に楽しみではある


作品受付中

作品は審査当日に製作者さんにより会場に持ち込まれる
受付の前で並ぶ人達の手には大小様々の箱が見られるが、その中に一つ一つの作品が収められている


フェンスで仕切られた作品展示テーブルに受付を終えた作品が並べられていく
"本来在るべき姿"で審査に臨むべく参加者は搬送による破損の有無、ポーズの確認をこの場で行う

ちょっと気になった作品

OPEN

MGを使い作られた出撃シーンのディオラマ
前年度のフィリピン代表による作品だが、キャノン、ジムのポーズにこだわり出撃シーンを表現している
ディティールの追加加工、細密な塗装によりMSの巨大さを表現している
フィギュアや周辺アクセサリーの活用でシーンにドラマ性を付加させているが
MSの躍動感に対しフィギュア個々の役割が曖昧になってしまっているのが惜しいところ
全体のまとまり、完成度はかなり高い

様々な仕様で作られたボールは連邦の海中基地というイメージだろうか
階層で表現された基地の見せ方が面白い
水中作業用に改造されたガンキャノンも作業服風で意図がよく伝わってくるが
注目は某大悪獣の頭のような意匠が特徴的な水中用ボール
シャークマウスが似合いすぎるほど似合っている
造形に関しても水準以上の出来だが各所に配されたMSに対しベースとなる基地がやや窮屈なため
密度はあるのだがややバランスに欠ける印象を受ける

様々な弱電パーツ系の素材をふんだんに用いた黒いMS
銀と黄色のアクセントが実に印象的で斬新なアプローチに感じられる

写真を撮るのが難しい作品で配色の機微を画像で伝えきれないのがもどかしいが
宇宙用MSという用兵が一見して感じられるまとめ方は上手い
スケール感という点を踏まえたパーツ選択がなされると更にイイ感じになったんではなかろうか

PGのGP01を使用した整備中の情景
大スケールのキットを使って情景を作るというのはかなりの労力を要するが 本体だけではなく周辺の造作もしっかり作られている
キット付属のハンガーフレームを用いているが、シーンを構成する上ではアレンジが欲しかった
自然石を使った庭園風の造作が画面の端に見えるがこれは・・・意図がちょっと判らなかった

ア・バオア・クー戦のような雰囲気で仕上げられたディオラマ
陸戦MSのようなアレンジが施されたGP02は工作・塗装ともに完成度は高い
ディオラマの構成要素として考えた場合、ベースやザクとの仕上がり感があまりにも違ってしまったのが残念

アストレイの強化型・・・と言うかデビルガンダムチックなアレンジはゼ●ラムっぽい風合いで面白い
ドロイドな周りのメカとはちょっと馴染まない気もするがアレンジの方向としては想像の域を超えられてしまったBR>
破損したガンダムを回収するボール
黄色いフレームが作業機風味を醸し出している。
仕上げはやや粗い感じではあったが作品の題材がはっきりと表現されていて雰囲気はなかなか良い

格納庫内の赤い彗星
手堅い仕上がりのMGザクだが、各種マーキングに関しては凝った貼り込みを行っている

スケール手法で仕上げられたワッパ
機体、フィギュア、ベースともに正攻法で丁寧に仕上げられている
シーンに対するフィギュアの芝居に工夫があると言うこと無し

某砂ザクを思わせる配色のF型ザク
スタンドを介することでポージングの自由度は大きく広がる訳で
その辺の効果を最大限に発揮して欲しいところ

ガンダム、ボールともにロービジ風の配色が施された作品
某タ○ファイター風味で仕上げられたボールはよく出来てるんだけど
タ○ファイターっぽさが強すぎて並んだガンダムとの違和感のようなものが感じられてしまう

GP04・・・と言うか頭をガンダムに替えたトリコロールのガーベラ
後姿は結構雰囲気なんですが前から見ると胸周りがガーベラのままなのでちょっと工夫が欲しかった

かなり強めの汚しが施されたGP01fb
青の部分が濃淡2色のスプリンターで塗装されているが
両色の色差があり過ぎるので少々青の部分が浮いて見えてしまいます
明度若しくは彩度を変える程度で馴染ませるとイイんじゃないかと・・・

合体メカ風味のガンダムMk2
分離している飛行メカはシールドに様々な流用パーツで構成されている
ガンダムの方も武器満載でコンテストならではの楽しげな製作の様子が感じられる

溶岩流の中での戦いといったところだろうか
エールストライク、アストレイは手堅い作りだが
水晶柱の間を流れる溶岩流の表現が目を惹く
画像ではちょっとわかりにくいが蛍光色系で塗装された溶岩は熱そうな感じで雰囲気を出している

パラシュートを引きずるジムは降下猟兵といった感じだろうか
暗い色合いで配色された本体に部分的に入れられている赤が効果的


OPEN [ New Challenger ]

纏わりつく触手から逃れようとするエールストライクということで
Gガン風味なシーン設定は全体の構図も上手くまとめられていて"お話"が感じられる

デカイ人揃い踏みという感じのFAZZとEX-Sガンダム
コアファイターを配して作者さんなりのセンチネル世界を表現しようとしているのが判る

ややオレンジが強いように感じられる赤い人のズゴックは女性の作品
表面の整形もしっかり行われていてきれいな仕上がり
腕のメカ色がのぞくあたりは表現としてもいい感じ

武装満載のサーペントタンク
なんとなく恐竜戦車@ウルト○セブンを連想してしまうのはオイラだけだろうか

今風にマーキングが施されたGP01-fb
丁寧な作りで仕上がりも良いがポーズに関しては一考の余地あり

正攻法で製作されたジムは派手めな作品が並ぶ中にあってはやや地味な印象を受けるが完成度はなかなかのもの
初参加とのことだが今後に期待したい感じ

機体各所に入れられた青いラインが目を惹くフルアーマーZZ
上半身に集中し密度もやや散漫な印象を受けるのがちょっと残念
全体のバランスの中でラインを入れる入れないの判断をすると良い感じになりそう

街中で戦うデスティニーとザクW
ベースはかなり作り込まれていて適度な壊れ加減も良い感じなのだが
MS個々のポーズには一考の余地あり
役者さんが何をしているのかという一見して判る演出は必要でしょう

後姿で申し訳ない
エアブラシによる吹き付け塗装も適度に仕上げられているヘイズル
紺地に黄色のポイントカラーという塗りのスキルが問われる題材ながら しっかりとしたマスキングできれいに仕上げられている

足元に排莢が転がるグフカス
MGクラスの作品として見るとややベースが狭く感じられる
ポーズのつけ方に関してもやや中途半端感があるので首を少し回すとか右腕をもう少し引くといった
些細なことではあるが表情あるポーズを意識すると本体の完成度は高いのでより良い作品になったのでは・・・

紫と白を基本色として配色したフリーダム
白・黒で塗装されたドラグーンは正解だと思う
黒がいい感じの締め色として効いているので全体にシャープな印象を受ける

マントばかりが目立ってしまうのはオイラの責任です
マントに包まれた機体は赤いケンプファーで画面から見切れている周辺には建物が並ぶディオラマ作品
作りはやや粗い感じだがジオン公国章を染め抜いたマントを纏った武器満載のケンプファーがワルそうで良い


JUNIOR

ア・バオア・クーの混戦のイメージで作られたディオラマ
赤いジオングや火球と化したヅダ等々、造作個々にこだわりが感じられるが
全体の印象はやや散漫な感じ
シーンとして個々のMSの役割がはっきりしないのがそのせいだろう

高機動型の白いリックディアス
ブースター、プロペラント、高出力ライフルといったパワーアップの記号が自然に表現されていて説得力がある
白の塗装も濃淡のバランスが良い感じで完成度の高い作品

デビルガンダム風味の戦車の前に立つ赤い人
粗いと言えば粗いのだが妙に存在感がある
デビルガンダムの首が無かったらガンプラ作品とは判らないかもしれないが・・・

これも正攻法なジムではあるが仕上がりはかなり丁寧でイイ感じ
今回はセッティングも自分で行えるということを考えるとポーズの付け方なども工夫して欲しかったように思える

メタリックで仕上げられたSDのザクWと赤アストレイが対峙する作品
背景とするピラミッドとの因果関係はよく判らないが
ベースや綿で作られた足元の砂煙から様々にイメージを膨らませながら製作されたことが伺える

ギャンと馬の組み合わせというのは騎士風の外観を考えると或る意味判り易い
威風堂々・・・という感じを出すにはギャンのポーズにひと工夫欲しいところ

ストフリは完成後の見映えという点では一番人気とも言えるが
それだけに作者自身のこだわりどころは欲しいところだ

画像ではちょっと判りにくいかもしれないが
ベースは発泡スチロールとブロックで出来ている
それぞれがそのまんまの形という点にやや難アリだが先のピラミッド同様に気分はとても良く伝わってくる


JUNIOR [ New Challenger ]

ジュニアの新人さんということでの応募は約2名
デスサイズは全面塗装が施されスミ入れもされていて今後が楽しみではある
フリーダムはポーズの付け方次第で見映えが変わってくるので
その辺に気をつけて飾って欲しい
初めて参加した二人には今回いろんな作品から刺激をもらって来年に繋げて欲しいところだ


2006 BAKUC フィリピン代表選出会 INDEXへ戻るイベントレポINDEXへ戻る各種イベントへ戻るトップへ戻る

別館トップへ戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送