話の成り行き上、Gコレのαアジールを使ったディオラマを作り
その製作に関してお教室を開く、そしてそのディオラマは抽選で来場者さん1名様にプレゼントされるということになった
何はともあれαアジールを作る、というのが最優先事項ということで精励することになったのだが・・・
まずはベースから作り始める
用意するものはベニヤ板とフレームを構成する三角材
レザーソウと木工用接着剤、オイルステイン(木目を活かす着色剤)あたりを用意しておこう
三角材の端面を45度角に切り揃えベニヤ板の端に木工用ボンドで貼り付けていく
カットする際に市販のレザーソウ用のガイドを用いると間違いがないので買っておくと便利
(ディオラマベースだけではなくプラ棒をきれいにカットする時なんかにも重宝する)
接着剤がしっかり乾燥するまでセロテープでしっかりと固定ししばらく放置しておく
接着剤乾燥後に800番くらいのペーパーでフレーム表面を整形し
削り粉を拭った後にステインを浸み込ませた布でフレーム表面に塗りつけていく
ハケで塗ってももちろん構わないのだが、塗膜表面にムラや溜りが出来ることもあるので
カワグチ的には着古したTシャツを使い、様子を見ながら塗りつけていくようにしている
ベース中央は見えなくなるので塗布は不要です
地形を作るに際し、フレームが傷つかないようにマスキングテープで保護する
これで多少手荒な工作を行ったり、塗装も気兼ねなく出来る
仮組みしたαアジールをベース盤面上に置きレイアウトを検討する
今回は"アクシズ表面に設けられたモビルアーマー用ドックで整備するαアジール"
というイメージで作るため、スチレンボードで大まかに切り出しアクシズ表面を切り通して作られたドック内壁を組み上げる
スチレンボードも木工用接着剤で止めてあるため乾燥までマスキングテープで固定し更に放置
ベースの基礎が出来上がったらアクシズ表面を作る
地面を作る時に普段用いるのはミラコンなのだが時間がない時は速乾性セメントなんぞというものを使う
その名の通り固まるのが早く大量に使用する時は小分けにして使用しないと混ぜて塗布している先から固まってしまうので注意
完全硬化後はかなり硬くなるので大まかな形を出して180番でヤスリ倒すという荒業は通用しない場合がある
地形をある程度作りながらの作業になるので塗布する場所に出しては手でならすという作業を繰り返し地表部分をコートする
大まかな地面が出来たところでドック内の工作に入る
壁面、床面はプラ板を貼り、デコレーションには鉄道模型用のストラクチャーを使用する
時々αアジールを置きながら3mm,2mmのプラ角棒や丸棒を使い床面のディティールを付けていく・・・
というところで実はタイムアップ
作業時間の推定ではディオラマ完成まではどう考えても時間が足りない
思案の末、ディオラマベースに関してはここまでで作業を中断し本体の完成に全力を傾けることにした
来場者さんへの進呈はイベント終了後に完成させた状態でお贈りすることでご勘弁いただかねばらなない・・・orz
1/400というスケールの巨大メカ
多少ディティールを加えそれらしさ感を高めるということで彫刻の追加を施していく
可動する部分にはギアレーション風のディティールを入れるということで、今回は結束バンドを貼り付けそれ風にしてある
この結束バンド、スラスターに埋め込んだりルーバー風に使ったりと、カワグチ的には結構重宝するアイテムだったりする
樹脂の性質上、接着剤の使用には難があるのだが最近軟質樹脂も固着可能な瞬間接着剤が出回っているのでそれで接着
定番のスジ彫りの追加に関しては今はもうすっかり見かけなかったダイモテープを定規代わりにして曲面にカッターで切り込んでいく
スケール的にPカッターはやはり使いたくないところではある
ファンネルコンテナのような広い面はやはりディティールを追加することでそれらしく見えてくる(多分)
スジ彫りだけではなくプラ板の細切りや市販のディティールアップパーツも使用して完成した甲羅が右画像
左:ディティール追加版 / 右:キットそのまま
ディティールのパターンは特にコレ、という元ネタがあるわけではなく、あくまでも俺フィーリング
EVOLVEでは描き込まれた画像もあったりしたので、持ってらっしゃる方はもちろん参考にされるとよろしいかと
完成状態の3面
今回は片腕を外した状態で完成させたのでこんな感じであります
手元に届けられたキットがテストショットで彩色前だったため、商品と塗りパターンが異なる所もありますが予めお断り
外した左腕の基部が淋し過ぎるというのはとりあえず御容赦いただきたい
一応ボディ側に回転軸がある、という勝手解釈で1/76キングタイガーの転輪を埋め込み、市販のノズルパーツを接着し自分を納得させている
メカ部の彩色に関してはシリンダー状のところはシルバー、ゴールドを使いアクセントにしている
メカだから黒鉄色一色あるいはグレイ一色というのはやはり味気なさ過ぎますから・・・
本体の基本色はサンディブラウンの単色なのだが、甲羅に埋まるファンネルはダークイエローで色味を変えている
全体にレッドブラウンでウォッシングを行い
所々に鉛筆の芯をヤスリで粉にしたものを軽く綿棒につけ表面にこすり付けるという作業を行っている
指も武器、ということで基部を黒鉄色、指部をシルバー、指の付け根のボールとビーム発射口内部をゴールドで塗装している
今回使用しているメカ部のゴールド、シルバーはガンダムマーカーのゴールドとタミヤマーカーのクロームシルバー
どちらも発色が良くきれいな仕上がりになるのでカワグチ的には普段から多用している
ということで、不本意ながら途中まででGUNDAM'Sのイベントに臨むことになった訳だが
イベント終了後に一応の完成状態まで仕上げて納品することとなった
で、最終的にはどんな感じになったかというと・・・
▲
こちらをご覧いただくと最終的にどんな感じで仕上げたのかがおわかりいただけます
また本体彩色のレシピなども併記しておりますのでご参考まで
GUNDAM'Sでイベントをやることになった旨を大阪のホビー担当者に知らせた時に
「前日入りして、その深夜のFMの番組で告知やりませんか?」という話をいただいた
既に関空から台湾入りするハラを決めたところで何でもありな気分になっていたので謹んでお受けした
件の担当氏、普段から地元メディアとのコミュニケーション活動に精励しており
FM大阪の深夜番組のスタッフさんとすっかり意気投合
番組内でガンダム・ガンプラのコーナーまで設けてもらっている
今までにもホビー事業部のスタッフが番組にお邪魔させていただいたり
FM大阪杯と銘打ったガンプラコンテストをやったりと、家族ぐるみなお付き合い(?)をさせていただいている
そんなこんなであわただしく決まったラジオ生出演、さて、どうなりますことやら・・・
金曜日の業務を終え、新幹線で大阪入り
まずは新大阪からホテルに向かい、ホテルで大阪担当営業氏を待つ
番組自体は深夜25時スタートということで11時過ぎにはホテルを出てFM大阪へ
建物に着くと深夜ということもあり、スタッフのおねいさんが玄関まで迎えに来てくれていた
スタジオに入り皆さんにご挨拶させていただき、スタートまでは控えの間で待機
その間お迎えに来てくれていたおねいさんとガンプラ談義
(実はそのおねいさんが番組がきっかけでガンプラにはまってしまっているという顔陳さんというおねいさんだったりする)
ラインストーンなんかできらびやかに飾られたガンプラなのだが
始めて間もないガンプラ歴と聞いていたものの、なかなかの腕前とセンスだったりする
番組が始まり暫くして金魚鉢の中に入る
金魚鉢の中はメインパーソナリティの山本シュウさんと顔陳さん、顔陳さんのガンプラ師匠の銅山さんとオイラの4人
最初にカワグチ名人のご紹介をいただきGUNDAM'Sで行うイベントの話や
諸々のガンプラ談義で当初15〜20分くらいのつもりで出演させていただいたのが結局1時間くらい話していたらしい
当日の様子はブログの方でも触れているので、そちらも合せてご覧いただくとよろしいかと・・・
川口克己のお気楽な日々:fm osaka "POWER NUTS"
ちなみに収録中の写真は大阪担当営業氏カッキーくん。
カッキー、サンキュでした!
カワグチの出が終了し、曲、CMの間に皆さんがお見送りに出て来てくれました
そこはやっぱり記念写真でしょう
優しいアニキな感じのシュウさん、可愛く一所懸命な感じの顔陳さん、ガンプラ心の友の銅山さんを始め
スタッフの皆さん、み〜んなあったかい素敵な人たちでカワグチ的にはちょっと気持ちがあったかくなりました
さて、翌日は大阪日本橋GUNDAM'Sでのイベントであります
店内のスペースをお借りしての実演模型教室ということになるのですが
MCを務めるおねいさんはレイヤーさんではなく、バンダイに今年入社しホビーに配属になったばかりの新人さん
今回のイベントのプランニングも彼女が行ってくれたのではありました
ガンプラ塾と名付けられた今回のイベント
基本的には2部構成で、第1部はガンプラ全般に関する製作実演
第2部はαアジールをお題とした製作ワンポイントアドバイスという構成で実施
手元作業のような細かいところはビデオカメラで追っていただきモニターの方でご覧いただくという形式であります
実演と行いながら時々質問も受け付けつつ、お教室は進む
一応喋りながらの作業ということでおねいさんにマイクを持っていてもらい作業に専念
失敗した時は・・・とりあえず喋りで誤魔化す
当日は多くの方にご覧いただいたのだが、休憩を挟む長時間
お立ち見でご覧いただいた方には大変申し訳なく思っております
そして第2部のαアジールの話になるのですが
製作途中のディオラマベースを卓上に置き、まずは言い訳とお詫びから
一応最終的にはこんな感じになります・・・というような話をしつつ
ディオラマを作る際の注意的なお話、レイアウトの考え方といった話をさせていただいた
この辺は20数年前に"How to Build DIORAMA"で学び、その後実践する中で得てきた俺的製作観を聞いていただいたような感じ
αアジールの場合、やはりディティールの追加というのが後加工的には効果的
ということで、実際に甲羅にディティールを入れていく
使用する道具、使用する感覚というのはやっぱりナマで見ていただいた方がわかりやすいと思う
ご覧いただいた方が「とりあえずやってみよう・・・」と思っていただければありがたいんだけどなぁ
最後に抽選箱の中からαアジールのディオラマをお贈りする方を選ばせていただきます
最後まで完成させた状態でお渡ししますので今しばらくお待ち下さい
と、いうことでイベントは無事(?)終了
カワグチ的には諸々不手際もありましたが、生暖かく見守っていただいたお客様には大感謝であります
そして、イベント実施にご協力いただいたGUNDAM'Sさん、運営を行ってくれたホビー部スタッフのみんな
お疲れ様でした&ありがとうございました
ということで、明日はガンプラ王台湾大会に向け旅立たせていただきます