成田空港第2ビルからの出立
思えば年2回の香港出張、夏のガンプラ王と年末のBAKUCは俺的季節の風物詩になり始めている
夏の香港、今年は雨のお出迎え
以前もかなり雨風の強いタイミングで香港入りした年があったが
コンベンションセンターから眺める香港島の市街も低い雲に覆われ
時折強まる雨が涼しさを呼んでくれれば良いのだが呼ぶのは湿気ばかりなり
「コミックフェスティバル(漫書節)」から「アニ・コン(動漫節)」に改称され装いも新たになったイベント
イメージキャラクター(?)のツンツンボウズは姿を消した
なんとなく淋しい思いはするのだがイベントの内容は然程変わってはいない
ジャキー・チェンの香港国際警察(NEW POLICE STORY)の舞台にもなったコンベンションセンターに入ると
長蛇の列が目に飛び込んでくる
チケット売り場は然程でもないのだが、入場待ちの列は蛇行しながら何層にもなっている
入場制限を行っているため会場に入れない人がひたすら待っているが
スタッフに詰め寄る者もなく、皆黙々と入場を待つ
こういうイベントは待つのはあたりまえ、というようなイベント慣れした人たちばかりなのであろう
強烈な先着限定品販売なんてもんがあれば話は別なのであろうが
日本人同様、列待ちもイベントの一部といった諦観した空気が感じられる
バンダイブースはもちろんジャパニーズキャラクターの商品展示と物販で賑わっているが
香港でケロロの映画が公開された直後ということもあり
ケロロ関連の盛り上がりはまさに今がピークという印象を受ける
今回のイベントレポでは折々にケロン人の姿が出てくるがそれは市場の嗜好の反映ということで香港のケロロ人気を感じていただきたい
ちょっと変わった展示ということでは
CX様のご協力によりバンダイブース内に電車男の部屋が再現されていた
ニンジン娘のポスターやフィギュアはもちろん、ガンプラ各種も並べられそれらしい雰囲気を醸し出している
コロコロ、ボンボンに相当する現地少年誌"CoCo"の綴じ込み企画として行われたケロロ軍曹塗り絵
寄せられた多くの作品が壁面を覆うが、実は貼られているのはごく一部で
スタッフとの打ち合わせで使用する控え室には更に多くの塗り絵が保管されていた
土地の狭い香港ではインドア系のお楽しみというのは受け入れられ易いようで
カードゲームに興じる人も多く見られる
ブース内にはテーブルが用意されておりツワモノ達が神妙な面持ちで相対していた
ガンプラ販売コーナーは終日人の壁が途絶えることはなく
会場限定販売商品だけではなく通常販売商品もどんどんお買い物袋に入れられていた
お祭り効果というものであろうが、ガンプラ王出品作品群を目にするとやはり背中を押されるのであろう
展示、物販とともにバンダイブースではステージを設け様々な趣向を凝らしていた
画像は丁度着ぐるみケロロが登場したところで頭上にカメラを構え写真を撮る人も多く見られる
ちなみにギロロの帽子を被っているのは社員くんだが、彼は昨年まで東京ホビーに席を置き
今年の春先に香港に異動したばかりなのだがすっかり馴染んでしまっている
聞くところによれば会期中"ビール"、"携帯電話"といった怪しい着ぐるみをまといステージに上がっていたらしい
「人とおんなじことやってもつまんないっすから・・・」
というのが彼の理屈らしいが、ちょっと違うような気がするのはオレだけだろうか・・・
このステージでは着ぐるみショーだけではなく新製品、重点商品のプレゼンテーションも行われた
基本的にはおねいさんが商品を持ってステージに上がり紹介するというもので
右の画像のおねいさんが手にしているのはボードゲームの"シンペイ"ちゃん
商品紹介ではステージ上に設けられた9面マルチも使いビジュアルプレゼンテーションが繰り広げられる
右画像のおねいさんずが手にしているのは"フロッグスタイル"のうちわで
フロッグも香港では結構人気だったりする
ZOIDS、ムシキングといった日本国内でも人気のトイ関連は香港の市場でも多く目にする
ムシキングのカブトムシ、もう少しツノが細ければカッコイイんだが・・・
LEGOも毎年出展しているがやはり赤地にLEGOのCIは混み合った場内でもかなり目を引く
ブースの作りは大きなブロックで作りました風
ジャパニーズキャラクターの中でも青いネコ型ロボットはやはり人気で映画の告知なのだろう
大きな空ビのドラえもん様が鎮座ましましておられた
日本ではひと頃に比べると落ち着いてしまった感のあるポスペもそのキャラクター性を前面に展開している
混み合う会場内でおピンクのクマというのはやはり目立つのだが
諸々のポスペキャラ達は残念ながら空ビではなく立て看板でご挨拶
おぉ、こんなところに"こげちゃまる"もとい、ポスペのハムスターがいるじゃないか・・・
元々の人気に加えTV版電車男の影響もあるのであろう、パン・タロン氏とパンダーZは健在であります
パン・タロン氏と記念写真を撮る人(9割がた女性)も多く、定番キャラクターとして不動の地位を築き上げているようにも見える
なぜに「ぴちぴちピッチ」?と思わず写真を撮ってしまったが
アニメ版ピッチは台湾や香港でも放送されていたらしい
東京おもちゃショーの童友社ブースで展示されていた"mimo"
あの時はなんだかよく分からなかったがドラゴンの輸入品だったということがこの会場で判った
ピンキー+ドールといった風情のフィギュアなのだが、かなり大々的にブースを構えて出品されていた
お着替えもカジュアルあり、香港風情漂うものありとバラエティに富んでいる
左画像の下のほうに赤いシャツを着た人が"mimo"キャラの絵が描かれたものを持っているが
これは販促用のうちわで、ひたすら配りまくっていた
メインステージ脇に大きなブースを構える玉皇朝出版と天下出版
玉皇朝出版ブースは同社の超ロングランコミックスの「龍虎門」が映画化されたということで大々的にアピールを行っている
天下出版ブースは異常な混雑で中は覗き見ることも出来なかったが
後から聞いたところでは同社のオリジナルコンテンツと日本のコミックスの販売を同時に行ったため
例年以上の大混雑になってしまった・・・とか
出版各社の出展も勿論あり、なのだが年々薄くなってきているように思われるが
台湾の大手出版社、東立出版社は変わらず出展
コロコロ、ボンボンの漫画を掲載する当地のコミックス誌「CO-CO!」を出版している正文社は
カエルバブルの恩恵を少なからず受けている様子が伺える
球入れやキックボール、サイコロといった定番ゲームコーナーは今年も健在
キャラクターは変われどプレイの内容を大きく変える必要のないところが強みで
プリキュアさんのゲームコーナーには黒い人と白い人もやってきて記念写真に応じるシーンも見られた
国内ではひと頃の勢いはなくなり"おはスタ"に間借りするまでになってしまったハム太郎さん
当地でもその勢いに陰りが見られるようだがサイコロゲームで健在なのだ
個人的には非常に残念ではあるが・・・
ゲームエリアではX-BOX 360のマイクロソフトブースが目立つ場所で目立つ規模で出展
そのたたずまいだけ見ているとX箱、香港では頑張っているんだなぁ・・・とも思えてしまうが
昨年末のSONY陣営主体のアジアン・ゲームショーを見ているだけに孤軍奮闘という感じは否めない
ブース内ステージでは格ゲーの対戦イベントなども行われていたが
遊戯武道館と記してGAME BUDOKANと読むのか・・・
韓国のSAMSUNGももはや常連
大スクリーンにサムスンガールズの大量投入(後述)でその勢いを見せ付ける
メーカーは失念したがラブ・ベリ風のゲームを出展していたメーカーでは
そのゲームのCGおねいさんの大型タペストリーを掲げていた
フィギュア風味の強いCGはちょっと微妙ではあるが・・・
おさるのマスコットキャラクターを擁したC.D.E.ブース
フィルム風のコマに描かれたおねいさんの顔はオンラインゲームのアバターだろうか?
このフィルム風イラストのところにステージがありプロモーションが繰り広げられる
販促物の配布、おねいさんの呼び掛けだけがプロモーションではない
素人のレイヤーさんが集まってくるのを活かした相互扶助関係を上手く活用しているところもあれば
自社作品のキャラクターやマスコットキャラクターの着ぐるみを着て場内を練り歩くというイメージプロモーションも行われている
ただ、この背中に小さな羽根をつけた茶色いヤツが何者なのか最後までわからなかった
ヤツは場内から出て入場待ちの人やレイヤーさんたちにも愛想を振りまきまくり
カメラが向けられるとしっかりポーズをとっていた・・・ん〜、わからん
サルの着ぐるみは前出のC.D.E.のおさる
元画の方がカワイイと思うけど、これはこれでなかなか味のあるおさるではある
ゲームエリアの端の方にコスプレ系グッズ販売の店が軒を連ねる小路があった
キャラクターのコスチュームからアクセサリーまで様々なグッズが販売されている
ネコ耳カチューシャなんかは価格もお手ごろで結構売れていたようだが
レイヤーさんが当たり前のように場内外を闊歩する当イベントでは
その煽りを受けてちょいレイヤー気分に憧れる人も多いのだろう、通路は結構な人の数で通り抜けが難しい
場内メインステージでは出展各社がそれぞれのイベントでタイムテーブルを埋め尽くしている
ガンプラ王香港大会の表彰式は最終日にこのステージで執り行われる
撮影隊が通りかかった時にはちょうど中華アイドルさんと思しきおねいさんがステージで歌を歌っていた
誰なのか後で調べようと思いその場をしばらく眺めた程度でステージ前を去り
後でパンフレットを見たのだが・・・誰なんだか書いてないじゃん・・・orz
出版社ブースはここ数年でやや薄な雰囲気を感じるものの同イベントに参加するようになって以来変わらずの偉容を誇る書籍販売ブース
このブースの前に立ち中を覗き込むと
ネットインフラが浸透しても印刷メディアは健在なりという印象を強くする
更には「同人誌」ブースなるものも設置され来場者が溢れかえる活況
多分置いてあるものはいわゆる同人誌なんだろうけどね
広範なエンタテインメント性を指向している同イベントで数年前から設置されている「X-ZONE」
ステージでは様々なバンドが演奏していて学園祭の体育館の風情が感じられる
出演しているバンドさん達はイカ天風味なインディーズさんたちであろうか
と、いうことでX-ZONEステージで熱演中のバンドさんとその前を行き交う多数の人々
ステージはフリマゾーンに接する形でフリマの方では普通に様々な出店者が様々なものを販売している
イベントの性質上、売り手や買い手にはレイヤーさんの姿も散見され、巫女さん姿のおねいさんが物色していたりもする
冒頭のバンダイブースのところで記したケロン人の猛威
バンダイブース以外に場内のあちこちでケロン人の姿を目にすることが出来た
一番多いのが帽子を被ったケロン人で男性女性を問わず闊歩している
中華アイドルのおねいさんが歌うステージ前に集まる若者の背には小隊勢揃いのシルエットが刻まれ
軍曹さんの帽子だけではなくギロロ伍長の帽子を被っている人もいたがクルル曹長の帽子を被った人は分かって被っているのでありましょうか?
来場者だけではなく出展側スタッフさんにもケロン人が紛れ込んでいるのであります
わかりにくいとは思いますが販売のおねいさんの胸元も侵略完了であります