台湾飲食記

前回初めて口にした本場の台湾料理
勿論全ての味を知る由もなく、今年もお食事に関してはちょっと気にしながらの出張行
それでも美味しい物は何度戴いても美味しいということで、既視感もありありで飲食記は始まるのであった


AoBa

小魚花生 鶏絲沙拉 三杯鶏
【 チリメンジャコピーナツ和え 】
【 バンバンジーサラダ 】
【 鳥ぶつ切りの煮込 】
"小魚花生"は宴席には欠かせないカワキモノという感じで、まさにビールの友
揚げたチリメンジャコとピーナツを唐辛子やネギと一緒に炒めたものだがこれが実に美味い
日本の居酒屋でも是非置いて欲しいメニューではある

カラッと揚がった鳥皮が美味しいバンバンジーサラダ、こういう気の利かせ方は嬉しい

昨年初めていただき惚れ込んでしまった"三杯鶏"
バンダイ台湾のスタッフ氏から「何か食べたいものあります?」と聞かれて「三杯鶏!」と即答してしまったのは私だ

香炙鹹猪肉 鮑絲銀芽 切仔麺
【 台湾風チャーシュー 】
【 アワビのもやし炒め 】
【 台湾風ラーメン 】
脂の部分が美味しい"台湾風チャーシュー=香炙鹹猪肉"は日本国内でも比較的容易に食べることが出来る
俺はヒレしか食わんのじゃ!というような美食家の方には脂が強く感じるかもしれないが
これぞロースの旨みとでもいうような肉食ってる感が実感できる

さっぱりした味、しっとりとした中にもシッカリした歯ごたえのある鮑、シャキシャキとした歯ざわりのもやし
素材の旨みを感じなされ、と言わんばかりの"鮑絲銀芽"
鮑というとやはり高級食材ということで口にする機会は少ないが、こういう食べ方だととても親近感が沸いてくる

名古屋の方では"台湾ラーメン"というそのままズバリな名前のラーメンがあるが、本場の台湾風ラーメンとは全くの別物
写真では判りにくいが、ボリュームは然程多くなく、色んな料理と一緒に食べる小皿の一品という位置付けになっている
湯切りした麺が団子のように固まっているのをスープでほぐしていただく

佛跳牆 佛跳牆 蟹飯
【 中華スタミナの詰め合わせ 】
【 いろんなものが入った滋養スープ 】
【 かにめし 】
その匂いをかいだだけで坊さんも垣根を飛び越えて食べに来るほど美味い・・・というのがその名の由来らしいが
干し鮑、金華火腿、フカヒレ、干し貝柱、干しナマコ、朝鮮人参、烏骨鶏 等々の高級食材を惜しげもなく使い
4時間以上も蒸して作るという具だくさんスープが"佛跳牆"であるとのこと
広東料理では最上級の蒸しスープに位置付けられている薬膳スープだそうな
いろんな食材が用いられているコクの深いスープを楽しむのが作法なんだろうなぁ

大胆に蟹が放り込まれた"かにめし"は炒飯系ではなく炊き込みご飯系
ついつい蟹肉に気持ちが行きがちだが、蟹の旨みはご飯の方に出てしまっているので蟹肉だけを食べようとすると案外パサパサで味気なかったりする
蟹肉をほぐし蟹味ご飯と混ぜていただくというのがやはりヨロシイ

杏仁豆腐
【杏仁豆腐】

香港や中国本土でお目にかかることの少ない日本で一番有名な中華デザート"杏仁豆腐"
以前不思議に思いちょっと調べた時に起源は広東の方だということを知ったので
チーズケーキのような日本のローカルデザートでは無いことは確かなのだが、海外で"杏仁豆腐"を口にすると安心感が得られるような気がする


鼎泰豊

多くの入店待ちの人 鼎泰豊 さぁ、入店
【 入店を待つ人の列 】
【 鼎泰豊 】
【 お待たせしました 】
台湾点心の有名店"鼎泰豊"に今年も連れてきていただきました
小雨の降る中ではあるが、有名店の点心を味わいたいという人が店外に溢れ入店を待っている
こうして入店を待つところから「鼎泰豊で点心をいただく」というイベントは始まっているんだなぁ・・・

小籠包 空芯菜 野菜餃子
【 小籠包 】
【 空芯菜の炒め物 】
【 野菜餃子 】
鼎泰豊の小籠包は皮が薄いので取る時に皮を破らないよう細心の注意を要する
写真にもあるようにたるんだ皮を透かして肉汁が判るほどなので
不注意にも皮を破ったりすると小籠包の醍醐味の7割方は失われてしまう
皮が薄いぶん冷めるのも早いので、これはもう出てきたところで速攻でいただくのがヨロシイ

小籠包を味わいながら箸休めにいただくのが空芯菜の炒め物
繊維がシッカリしているのでお腹にも良いんじゃなかろうか?

餃子は小籠包に比べると皮も暑い
肉汁を楽しむ小籠包に対し具を味わうというのが餃子の楽しみ方なのかもしれない

海老焼売 イソギンチャクのような見た目 蟹黄小籠包
【 海老焼売 】
【 イソギンチャクのような見た目 】
【 蟹みそ入り小籠包 】
海老の食感がしっかりと感じられる海老焼売
見た目の感じは小海老を捕まえたイソギンチャクという感じだが、厚めの皮の焼売はお食事感覚が感じられる

スタンダードな小籠包に比べるとやや厚めな皮の蟹みそ入り小龍包
肉汁と蟹みそがケンカすることなく自然に馴染み味に深みを持たせているように思える

元?鶏湯 排骨炒飯
【 鳥スープ 】
【 排骨炒飯 】
小龍包と並びファンが多いと聞く鼎泰豊の鳥スープ
表面に鶏脂が浮きまくっているが然程脂っこい印象は受けない・・・というのは昨年のレポートにも記したが
俺的にはこの鳥スープも美味いと思うが、鼎泰豊の「酸辣湯」も絶品だと思う

点心だけじゃなくて他にも食べたいなぁ・・・という時には炒飯などもなかなかにヨロシイ
"排骨炒飯"の肉のボリュームはかなりのものでちょっと贅沢な気分になれる

豆沙小包 饅頭でしょう、これ
【 餡入り小籠包 】
芋沙小包 こっちの方が好きかも
【 芋餡入り小籠包 】

デザートということで発注したのは餡入りの小籠包
小豆餡とタロイモ餡の2種があったので両方を賞味させていただく
皮を開いてみるとマルッと餡子、これはもう薄皮饅頭の領域ではある
餡の量がかなり多いのだが甘すぎることもないので割と食べやすい
どっちが良い?と聞かれたら・・・タロイモ餡の方が好きかなぁ


3日目 昼

鴨肉の冷製 鼓汁鳳爪 香糟鳳爪
【 アヒルの冷製 】
【 鶏足を煮込んだもの 】
【 鶏足を漬け込んだもの 】
鳥肉ながらかなり肉感を感じる冷製は食べ応えあり
結構ペロッといけてしまいます

鶏足を使った料理は酒の肴という感じではあるが、コラーゲンが大量に摂取できるということで
女性でも好まれる方は多いらしい・・・見た目に負けなければの話しだが
"鼓汁鳳爪"は甘辛く煮込んだもので、"香糟鳳爪"は漬け込んだものだということ
食べやすさ的には煮込んである方が味もしっかり滲みていて好きかなぁ

蝦仁焼賣 蝦餃 蘿蔔?
【 焼売 】
【 蒸し海老餃子 】
【 大根餅 】
昼食ということで飲茶系レストランに連れてきていただいたが、やはり"焼賣"、"蝦餃"といった点心定番は外せない

大根餅という名で日本でも知られる"蘿蔔?"はどの辺が大根なんだろうと、昔悩んだ記憶がある
「大根を細切りにしてとろ火にかけ出てきた水分に繋ぎの粉や椎茸、生落花生、干しエビ、風肉を入れ更に味をいれ
 セイロで蒸し上げたもので、お餅のように切り分け油でこんがり焼き上げ食す」ということらしいが
要は大根汁を使ってつくってあるということで、大根がダイレクトに入っているということではないらしい

蝦肉腸粉 煎腸粉? 桜花蝦絲瓜
【 海老入り蒸し春巻き 】
【 台湾風クレープ? 】
【 海老とヘチマの炒め物 】
ツルッとした食感の"蝦肉腸粉"はベトナムの生春巻とも異なる独特な料理で
腸粉で巻かれた中身は海鮮であったり叉焼であったりとバリエーションも多いらしい

アーモンドが乗ったデザートっぽい点心は腸粉を焼いたものだと思われる
腸粉という文字面に惑わされてはいけない
決して内臓料理の類ではなく米粉を蒸して作ったクレープ状のものでライスペーパーに近い食材で台湾では多く用いられるらしい

台湾ではヘチマを食用として用いることが多いらしいが"桜花蝦絲瓜"は桜花蝦という
台湾東港でしか獲れないといわれる海老とヘチマを炒めたものらしい

灌湯餃 蝦仁蛋炒飯
【 高級スープ餃子 】
【 海老炒飯 】
フカヒレ入りの餃子が入ったスープで赤酢を垂らしていただくとこれが実に美味しい
スープ餃子というと有り難味が無いが、カップいっぱいの大きさの具沢山のジャンボ餃子を
スープの中で崩していただくという、既に餃子とは思えない逸品ではある

珍しい点心をいろいろ頂いていると、懐かしさのような気分を感じるとってもスタンダードな海老炒飯
ガッツリいただくというよりも少量づついただくというのがいいよねぇ

タピオカ入りタロイモ・ココナッツミルク 馬蹄露 雪蛤膏
【 タピオカ入りタロイモ・ココナッツミルク 】
【 クワイのシロップ 】
【 カエルの脂肪のシロップ煮 】
締めはデザート、ということになるのだが、マンゴープリンとか杏仁豆腐といったものではなく
飲み物系(?)デザートを皆で頂いた
○○のシロップなどと記すと激甘デザートと警戒される向きもあるかもしれないが、総じて甘過ぎずあっさりした味わい
台湾ではタロイモもよく使われる食材とのことで、デザートなどでも使用される
オイラは以前中国で食べたことのあるカエルの脂肪をいただいた
以前食べた時は冷たくて美味しかった記憶があったのだが、今回出てきたのは温かいもので
かすかに魚臭っぽいクセのようなものを感じた・・・カエルの脂肪は冷たい方がいいなぁ


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