期 間2005年7月20〜26日
場 所上海南京西路 上海静安寺久光百貨


Road to SHANGHAI

イベント自体の会期は7/20〜26ということになっているが
我々はガンプラコンテストの審査・表彰がメインということで7/21に出国、7/24に帰国という日程で上海へ向かった
出国 北九州市上空
成田を発ち暫くして機窓から眼下を眺めるとちょうど福岡県北九州市上空
関門海峡を挟んで下関と我が生誕の地である門司がはっきり見える
門司、小倉、八幡、若松、戸畑・・・
10歳まで暮らしていた地を上空から眺めることが出来るというのは何とも言えぬ感慨ではある

画像中の洞海湾の入り口付近に記した「軍艦防波堤」というのは
終戦直後に損傷が激しかったり老朽化が著しく賠償艦とならなかった旧軍艦艇を港湾整備時に防波堤として使用したもので
解体され鉄材として再利用されることのなかった駆逐艦以下の艦艇が用いられた
国内でも数箇所軍艦防波堤が作られたが、洞海湾に設けられた防波堤は「柳(初代)」「冬月」「涼月」の3艦が用いられた
1945年の大和の沖縄特攻に随伴した防空駆逐艦2艦の最期の地がここである
ちなみに現在は埋め立て等により「冬月」「涼月」を示すものは無く、唯一「柳」の船体の一部が確認できるのみだという

間もなく着陸
間もなく上海浦東国際空港、眼下には長江河口が見えてくる
木の根のように入り組んだ水路の様子は日本ではお目にかかれない不思議な光景ではある

ホテルの窓から
古くて新しい街上海
低層の建物が密集するエリアと高層ビルの林立するエリアが混在する上海の街並みは
こうして見ると新宿高層ビルから眺める東京の姿と然程変わらない気がする

世界広場の銘 街並み 玩具専門店
空港に着き一路宿泊するホテルへ向かいチェックイン
初日は市場視察ということで上海市街へ出向き玩具店を巡る
見慣れたロゴののカラオケ屋の看板なども見られ、数ヶ月前に反日感情が高まっていた中国本土とは思えぬ光景ではある

東方明珠塔(上海タワー) マッサージ待ち
通天閣ではない
左は上海のランドマークとして人気の観光スポット「東方明珠塔(上海タワー)」を眺める図
なのだが、今回はあくまでも観光ではなくビジネスなのでひたすら市場視察にいそしむということで上海タワーは眺めるだけ

長旅と市場視察で疲れた身体はマッサージで癒すのがヨロシイ
右画像はマッサージ待ちのホビー事業部のエライ人とバンダイ香港のスタッフ氏

昨年の漫博会とは異なり、今年の上海ガンプラコンテストは中国でのガンプラ販売を請負う
販売代理店Toys &Wonder社とバンダイの主催で、上海静安寺久光百貨(上海そごう)のロビーで開催された

静安寺 久光百貨 地下鉄静安寺駅入り口
【 静安寺 】
【 久光百貨 】
【 地下鉄静安寺駅入口 】
会場となる久光百貨は静安寺という寺に隣接するように聳え立つ
久光百貨の地下には地下鉄静安寺駅があり、交通の便は激しく良い

久光の外壁にはイベント案内が大々的に掲出されているが、ガンダム祭の後はウルトラマン祭が控えており
夏季商戦のスタートダッシュを切らんとする久光の並々ならぬ気迫が感じられる

コンテスト作品に見入る人たち 久光百貨内イベントスペース イベント場内ミニステージ
【 コンテスト作品に見入る人たち 】
【 久光百貨内イベントスペース 】
【 イベント場内ミニステージ 】
久光百貨エントランスにあたる吹き抜けの2階ロビーが会場となるが
必ずしも広いとは言えないスペースにガンプラコンテストの作品が並ぶ什器や物販コーナー、ミニステージが配されている
デパートというロケーション効果もあり場内には家族連れの姿が多く見られる

GP03立像 記念写真を撮る人もあり GP01fb立像
【 GP03立像 】
【 記念写真を撮る人もあり 】
【 GP01fb立像 】
場内には約2mのガンダム立像が並べられているが
久光2階の第1会場にはGP03、GP01fbの2体のガンダム立像が立っていた
立像と並び記念写真を撮る人も多く、話に聞いていた写真好きな上海の人たちの指向を垣間見たような気がする

アンケートに協力してくださる人たち 売り場に集まる人たち
【 アンケートに協力してくださる人たち 】
【 売り場に集まる人たち 】
場内ではスタッフにより配られたアンケートに答える人の姿が目についたが、やはり物販に集まる人は多い
日本の販売価格より勿論高いのだが、MGクラスの商品でも結構な勢いで売れていた
さすが「一人っ子政策」の国だけあって、みんな金持ってるよなぁ・・・

モデルキットキャラバン モデルキットキャラバン モデルキットキャラバン
【 モデルキットキャラバン 】

ガンプライベントの際にはセットで実施されるモデルキットキャラバン
小さなお友達にはキットを渡して参加してもらったが
物販コーナーで購入したキットを組み立てる大きなお友達の姿もあった
現地スタッフさんが先生となりニッパーの使い方からレクチャーしていたが、参加した小さなお友達は皆熱心に聞き入っていた

一応カワグチ老師もここで1回特別講座をおこなうことになっている

階段も告知スペース 3階から売り場を見る 3階からコンテスト什器を見る
【 階段も告知スペース 】
【 3階から売り場を見る 】
【 3階からコンテスト什器を見る 】
3階へ上がる階段も告知スペースとして有効活用されていた
3階から2階の第1会場を見下ろすと物販コーナーの賑わいがよくわかる
場内にはガンダムガールのおねいさんが所々に配置されお客様を迎えていたが
ガンダムガールのおねいさんたちは学生さんのバイトということで記念写真を撮り合ったりしていて
実にまったりしたイベントの光景である
日本のイベントでは見られない光景ではあるが、なんとなくみんなで楽しんでる風情が感じられて微笑ましい

2階のMG10周年&SDDEコーナー
【 3階のMG10周年&SEEDコーナー 】

スペースとしては然程広くはないが、階段を上がった3階には第2会場ということで展示スペースが設けられていた

MG10周年什器 エールストライク立像 SEED & ディスティニー什器
【 MG10周年什器 】
【 エールストライク立像 】
【 SEED & ディスティニー什器 】
場内中央奥にはエールストライクガンダムの立像が置かれ、左右に完成品ディスプレイ什器が置かれている
展示の主体はMGとSEED&デスティニー
日本国内では特に触れてはいないが、海外販売ではMG10周年ということでの打ち出しを行っており
素組みのMG完成品を並べ10年間を振り返る風なディスプレイが行われていた
SEED&デスティニーは旬なガンダムということで上海でも人気らしい

MG10周年展示 SEED & ディスティニー展示
【 MG10周年展示 】
【 SEED & ディスティニー展示 】
そうかぁ、もう10年経つのかぁ・・・こんなに続くとは思わなかったなぁ
というのが正直な感想ではあるが、10周年祭りは年末のBAKACまで継続して展開されるらしい

旬なガンダムとは言え、上海で放映されている訳ではないのだが
書籍やネット、海賊版ビデオグラムの流入で上海ユーザー間でもキャラクター認知は十分に為されているらしい

大型ディオラマその1 宇宙での戦い
【 宇宙での戦いを表現したSEEDディオラマ 】

第2会場正面にはアクリルケースに収められた大型ディオラマが2台設置されていた
ひとつは宇宙空間でのモビルスーツ戦を現したディオラマで
フリーダムのビームの軌道がしなっているのはご愛嬌だが空間をうまく使って構成されており、なかなか良く出来ている

地上での戦い 大型ディオラマその2 各機の役割に注目
【 地上での戦いを表現したデスティニーディオラマ 】

今回の2台のディオラマを製作したのは今までに実施された各種ガンプラコンテストで上位入賞した人たちの手によるものらしい
宇宙編に比べるとややおとなしめな構成ではあるが、そのぶんベースや個々のMSの作り込みはしっかりしている
敵味方入り乱れて戦うMS、それぞれのパートでシーンがはっきり表現されており
細かく見ていくといろいろな発見があってなかなか楽しい
ディオラマの楽しさをよく心得た作者さんとお見受けする

よい子の模型教室

川口老師が来るらしい
【 模型教室の告知 】

モデルキットキャラバンコーナーの脇にタイムテーブルを記したパネルがあった
下の方に赤文字で7/23には第5代ガンプラ王の梁先生とバンダイの川口老師がやってくるという一文があった

22日に会場でコンテストの審査をしている時にスタッフさんから
「明日のチュートリアルなんですけど、ステージの方で出来ませんか?」との打診があった

え”?!
モデルキットキャラバン対応のつもりだったんで最低限の工作道具しか持ってきてないんですけど・・・

注目はしていただいている とにかく頑張りましょう
まぁ、なんとかなるか・・・ということでとりあえず申し出を受け
ホテルに戻り持ち合わせの工具で出来るネタと時間配分をイメージしながら脳内シミュレーションを行い
当日は物販コーナーからHGソードインパルスを徴発して壇上に用意された机に向かう
川口老師が何をするのか?ということで集まった来場者は興味津々

最初はジャケット着てたんですが 吹き抜けガラス天井なんで暑いっス 手元作業をビデオで追うスタッフ氏
手元作業を記録班のスタッフ氏がビデオで追う中、基本的なガンプラ製作の注意点から始める
ここに気をつけて作ると良いという製作のコツをいくつか交え実演は続く

最初はジャケットを着て壇上に上がったのだが、吹き抜けガラス天井の場内は空調が効いてはいるものの
直接陽光を浴びるとさすがに暑い
温室の中で作業しているような感覚になり始めたのでジャケットを脱ぎ約1時間の持ち時間をこなしていくのだが
見ている来場者さんも立ちっ放しで直射日光を浴びているのでしんどかっただろうなぁ・・・

作業成果を御覧頂く 通訳の周さん頑張る
扱うものが小さいので実演の成果物を時折スタッフのおねいさん経由で来場者さんに渡し確認してもらう
出来ることが限られてる状況でこちらからの一方的な情報発信では1時間はもたせるのは難しい
直接ブツを手にしてもらうことで間接的ながらイベントに参加している気分になってもらう
というのは過去いろんな所でデモンストレーションをやって来た経験によるもので、今回もとりあえずは通用したようだ

こうした実演の成否は通訳さんの力量に大きく影響される
通訳さんがガンプラの事をわかってくれてる人だとオイラが何をやってるのかもすぐ理解してくれるので
見ている方への伝達もスムーズに行える
今回通訳してくれた周さんは去年もやってもらっているのでその辺の勘所もよく判ってらっしゃるので実にやり易かった

中央電視台取材

「上海のテレビ局から取材の申し入れがあるんですが、お願いできますか?」
件のスタッフ氏からの申し出に無問題と答えるカワグチ氏
「模型作りながらのインタビューという感じでお願いしたいそうです」
珍しいセッティングではあるが、まぁ大丈夫でしょう、ということで申し入れを受ける
取材は中央電視台で放映されている子供向け情報番組だということらしい

取材スタッフのおねいさんとの打ち合わせ 風向きはちょっと変わったが・・・ カメラクルーのテスト
会場に中央電視台のスタッフ御一行が到着
久光百貨の事務所に会議室があるということで取材はそこで行うことになった
アトムシャツを着たおねいさんは番組のディレクターさんなのかなぁ
日本語も話せるということで御一行の窓口として段取りの打ち合わせをこのおねいさんを通じて行った
話しをしていくと、4ステップに分けて撮りたいとのこと
???
どんなことが出来るのか教えておいて欲しいとのこと
???

何となく噛み合わんなぁ・・・という気分を胸に話をしていくうちに判ったのは

−子供向け情報番組の中でガンプラを題材として取り上げたい
−見ている子供たちにガンプラの作り方を教えて欲しい
−番組では4回に分けて放映する予定だ・・・

「インタビュー」ぢゃなくて「よい子の模型教室 on TV」ということかぁ!!しかも4本撮りw
全ての謎が解けて一応納得、そういうことなら・・・ということで
こちらのスタッフ氏に取り急ぎ用意して欲しいモノを告げ、戻ってくるまでに気持ちを切り替え4回分のネタの割り振りを考える
とりあえず割り振った4回分のネタをおねいさんに告げスタッフ氏が戻ってきたところで撮りは始まった

ご挨拶から始めてください 手元作業は寄りで 手元はカメラの方へ
ニッパーの使い方、シールの上手な貼り方、シャープペンでスミ入れ風仕上げ、マーカーの使い方
4回に工程を分け、使用するものを別撮りした後に本番開始
しゃべりながら作業する訳だが、放映時には中文字幕を入れるとのことなので多少噛んでも気にせず進める
約3時間ほどで収録は終了
とりあえず取材スタッフさんたちは満足そうな顔をしているので大丈夫だったんかなぁ・・・

今回のイベントではステージでの模型教室、TVでの模型教室と予想外の展開に心の準備が無いぶん内心かなり焦ったが
何とか破綻せず出来たので結果オーライというところか
イレギュラーな形での実演というのは一発勝負なのでしんどくはあるが、そのぶん達成感もあって楽しい
抜き打ちで実技試験を受けているような気分にもなるが
クリア出来ると「まだまだやれるじゃん、俺」などとちょぴっと安心出来たりもする

黄色いシャツのおねいさんって・・・ 去年もお逢いしてますよね
ところで
御一行の中で見覚えのあるおねいさんがいた
去年の漫博会の時に取材に来られた東方電視台のスタッフさんのひとりだよねぇ・・・
とりあえず収録が終るまであまり余裕の無かった川口老師は黄色いおねいさんに軽口を叩くことも出来なかったのだが
収録後に去年もお逢いしましたよね、と振るとニッコリ笑って「今回もお世話になりました」とのこと


ガンダム世紀展覧2005 INDEXへ戻るイベントレポ2005INDEXへ戻る各種イベントへ戻るトップへ戻る

別館トップへ戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送